
川上産地のある八幡浜市は、四国・愛媛県の西南部に位置し、九州に突き出した45kmの長さを有する日本一細長い佐田岬半島の基部にあります。
四国と九州を結ぶ海上交通の要地であり、国道197号と378号が、市のほば中央をめぐり県都松山市へは車で約1.5時間の距離にあります。
おだやかな内海に面していて、温暖な気候は、天然の温室を思わせます。
川上産地のある八幡浜市は、四国・愛媛県の西南部に位置し、九州に突き出した45kmの長さを有する日本一細長い佐田岬半島の基部にあります。
四国と九州を結ぶ海上交通の要地であり、国道197号と378号が、市のほば中央をめぐり県都松山市へは車で約1.5時間の距離にあります。
おだやかな内海に面していて、温暖な気候は、天然の温室を思わせます。
年間の平均気温は16.6°C、日照時間2,053時間、降水量1,542mmで、温暖な瀬戸内海式気候です。
夏秋季に干ばつの影響をうけやすいですが、冬季の平均気温は6°Cで寒害や霜害の心配はありません。
土壌は、火成岩である緑色千枚岩を中心とする母岩の風化によってできており、耕土は浅く排水は極めて良好です。
みかん栽培に適した条件と生産者のたゆまぬ努力がミックスされて糖度と酸度のバランスのとれた日本一おいしい「川上みかん」が生まれています。
川上産地のある八幡浜市は、四国・愛媛県の西南部に位置し、九州に突き出した45kmの長さを有する日本一細長い佐田岬半島の基部にあります。
四国と九州を結ぶ海上交通の要地であり、国道197号と378号が、市のほば中央をめぐり県都松山市へは車で約1.5時間の距離にあります。
おだやかな内海に面していて、温暖な気候は、天然の温室を思わせます。
降りそそぐ太陽、海から照り返す太陽、石垣の太陽からまさに自然と人力の調和で、3つの太陽が生まれ、川上みかんが育ちます。理想的な「みかん栽培地」として地の利を生かして、高度な栽培技術で育てた川上みかんはとても美味しいのです。
当地区では、夏期において毎年のように干ばつの影響を受けていました。特に昭和42年は過去に例を見ない大干ばつとなり、飲料水までが枯渇し、ほとんどの果実が柚肌状の菊みかんとなってしまい販売額は前年の5分の1と無惨な結果に終わるということがありました。
このような状況から、地域の人々の水への熱い思いにより国営の南予用水事業を誘致することになりました。
国営南予用水事業は、2市7町の7,200haの樹園地への水の供給と、17万人の住民の飲料水の供給を目指すものでした。これにより、県内産地に先駆けて昭和51年から昭和57年にわたり全園地に多目的スプリンクラ一を導入しました。当該施設を利用した全園地への農薬散布はわずか4時間で終了し、農家は最もつらい作業から完全に解放されることになりました。
また、オーバーヘッド型多目的スプリンクラーを効果的に利用するためには、農薬の付着率を高め、病害虫を防除することが必要でした。
これには樹形の改善が最も重要なことから、樹高2.4m、亜主柱間隔70cm以上、樹間間隔50~60cmの確保を目標に、間引き剪定と間縮伐を徹底し、低樹高化を図りました。
農薬付着率の向上、病虫害の発生率低下にとどまらず、受光態勢の改善、摘果・収穫・剪定などの作業効率の向上が図られ、省力化及び高品質果実生産に大きく寄与しています。なお、スプリンクラーは、かん水、薬剤散布のほかに液肥の散布や、塩害回避のための散水にも活用されています。
従来、生産資材、生産物の搬入・搬出は全て人力によって行なわれ、その労働の過酷さから後継者の確保及び規模拡大への展望は全く期待できない状態でした。このため、昭和39年度共選総会において、組合員の総意として農道整備が決定されました。その結果、現在までに延長51kmの農道が標高50mごとに設置されています。路線密度は国の整備基準に対し、3割を越えるha当たり185mで、資材及び生産物の持ち運び距離は最大で60mです。農道から園地への運搬作業はモノレールで行い、大幅な省力化と軽労働化が図られています。
また、農道から園地への連絡道及び園内作業道の設置にも取り組んでおり、この作業道に敷設したレール上を手押しできる3タイプの軽量移動式運搬車を考案・導入しました。これにより、生産資材及び生産物の運搬作業を大幅に軽減され、現在各農家にも普及しています。
近年においては、快適な環境づくりとして農道に沿って休憩施設を3ヶ所、トイレを7ヶ所設置し、快適な環境づくりに配慮しています。
みかんを甘くする工夫として「マルチ栽培」という方法があります。
これは、収穫前のある期間、「タイベック」いうシートなどで、木のまわりの地面を覆う方法です。タイベックは、水滴を通さず、水蒸気を通すため、雨が降っても土は濡れず、みかんの木は適度に乾燥した状態になって実が甘くなるのです。また、シートが太陽の光を反射するため、よりいっそう甘いみかんをつくることができます。川上共選では、「タイベックマルチ栽培」を奨励しており、多くの農家が取り組んでいます。
川上共選では技術力向上を図るため、技術交流・人材養成各事業の一環として、各種講習会を定期的に開催しております。
果実どうしの養分競合で小玉のみかんになってしまわないように、果物の栽培では、摘果が重要な作業です。川上共選では、摘果講習会も開催しています。
みかんを甘くする工夫として「マルチ栽培」という方法があります。 後継者不足等により耕作が行われなくなった園地が放任園となってしまうのは、全国的な問題です。これらの放任園を各農家が個別に耕作可能な状態に戻したり、次の耕作者を探したりするのは容易なことではありません。川上共選では共選をあげて放任園の整地から斡旋までを行うことで、農家個別では対応できない問題にも対応しています。